松戸市企業図鑑 第2回「イワブチ株式会社」
松戸市の企業図鑑、第2回は「イワブチ株式会社」を紹介します。
イワブチ株式会社(IWABUCHI CORPORATION)

- 本社所在地:〒271-0064 千葉県松戸市上本郷167
- 創立:1950年8月
- 事業内容:電力、通信、信号、放送、鉄道用各種電気架線金物の製造販売
イワブチ株式会社は、長い歴史を持ち、設立から70年以上にわたる経験があります。社会インフラを支える製品の製造・販売を主力事業としています。電力、通信、信号、放送など、つまり電柱や通信柱鉄道などに取り付ける金具や部品を取り扱う専門メーカーです。っています。その他、送配電機器の部品、通信・放送用受信装置および支持機材の製造・販売や 合成樹脂製の各種電気絶縁物および各種電気接続器材の製造・販売などもおこなっています。
拠点/工場の立地
1959年に松戸市上本郷に松戸工場を建設し、それ以降松戸市が同社の生産・本社拠点として定着しています。また2002年には東京本社を松戸本社に集約したことから主要な生産・管理拠点が置かれている地域となっています。このため、松戸市内の地域企業という位置付けで、松戸市の地域産業・雇用などに一定の貢献があると考えられるでしょう。
地域経済・雇用への影響
本社と工場を松戸市に置くことで、地域の雇用や産業基盤において重要な存在となっていることは間違いなく、製造拠点としての機能や地元での社員募集などで雇用への影響があります。採用情報などをチェックしてみるといいかもしれません。
事業内容・サービス
「モノとヒト、ヒトとヒトをつなぐ新たな価値を生み出す事業を掲げており、ジョイントパーツの開発や設計、生産に注力しています。電力、通信、鉄道、信号など社会インフラを支える製品を手がけており、特に交通信号用金具では国内で高いシェアを有しているとされています。
製品が使われる場所・場面としては、電柱や電線の設置・支持構造物、通信線・放送設備向けの線路・その支持金具、信号機・交通標識・監視カメラ設置用金具、鉄道関連の架線支持器材、建築設備・施設内の金具・取り付け部材・安全補助金物などです。
特徴・実績
製造から販売まで自社工程を含めた 一貫生産体制 を構築しており、設計・開発→生産→販売までを自社で行うことで、技術・品質に強みがあります。支店・販売ネットワークを全国に展開しており、全国規模でのサービス体制があります。東京電力ホールディングス・関西電力株式会社などの大手電力会社が、イワブチ株式会社の「配電線路装柱用品 / 架線金物」などを使用している他、JRなどの鉄道事業者では、鉄道線路周辺の架線支持構造物が使用されているといった実績があります。他にはNTTをはじめとする通信会社、携帯電話キャリア、警視庁・県警などの官公庁といった、社会インフラを担う企業・組織での実績があげられます。
Web上の発信状況
イワブチ株式会社では、主に公式サイトを通じた情報発信をおこなっています。企業情報、製品・サービス紹介、IR情報などをチェックすることができます。
特に東証スタンダード市場に上場しているため、IR(投資家向け)情報を積極的に発信しています。一方で一般向けの採用情報や製品に関する情報に関しては、外部のサイトを利用して公開、発信しています。また公式サイト以外のいわゆるSNSの運用はおこなっていないため、まずは公式サイトにアクセスすることがおすすめです。
まとめ
イワブチ株式会社では製造だけでなく、設備・建築・通信インフラの設計から施工までトータルで対応可能なため、顧客のニーズに応じて、カスタム設計や特注品の製作も可能ということから、多くの大手企業から信頼されています。今後の需要として、災害対応や5G、高度情報通信網の構築などが言及されています。松戸市に限らず全国との繋がりが深い企業といえます。

