ホームページ制作会社に作業を依頼するときの注意点
ホームページ制作の際に、発注先に「~と同じデザインにしてください」と参考サイトを送るケースというのは割とあったりするのではないかと思います。
まったく何もない状態からデザインを詰めてゆく作業は時間がかかるため、この気持ちは大変よくわかります。
しかしながらこういう発注をした場合に制作会社はその仕事を受けるべきか少し悩んでしまうことがあります。それではどういった事情かと言えば、下記のようなものとなります。
- ・著作権の問題
- ・制作会社のポリシー的な問題
- ・全く同じものを再現する労力は甚大である
ソースコードは一応著作物に該当しますので、まず他社サイトのソースコードや画像をまるごとコピーして使用するわけにはいきません。ですから全く同じものを作るとなれば、独自のコードで他社のサイトデザインを再現しなければならないという難しいミッションとなってきます。
もちろん通常の新規サイト制作では不要な他社サイトの調査も必要になってきてしまいます。
そして”同じものを作る”という要件で了承をしてしまった場合、同じでないことが納品拒否の自由になってしまうことも制作サイドとしては懸念点となってきます。極端に言えばここの余白がちょっと違うというようなことで納品ができなくなる可能性があるということです。
また制作中にも対象サイトはどんどん変化をしてゆくでしょう。
ですから参考サイトを提示する場合はこれと同じに・・・という依頼の仕方は避けた方が無難です。どれくらいの感じで参考にしたいのかの温度感を伝えてあげると制作者側は安心します。
ただ必ず押さえたいポイント以外はお任せにしてしまった方が全体として統一感のあるよいものができることが多いかと思います。