ブルーカラービリオネアってどういうことなの?
AIの登場の影響で今注目されている「ブルーカラービリオネア」という言葉、単純に”肉体労働者が億万長者になる社会”をイメージしている方がいるかもしれません。今回はそれについて考えてみたいと思います。
まずAIがホワイトカラーの仕事を代替しやすいというのは事実でしょう。私はIT系のフリーランスで一人で仕事をしていますが、AIはまさにほぼ無料で無尽蔵な従業員を手に入れたような状態です。
そう考えればいずれ経営者がホワイトカラーの従業員の多くをAIに置き換えたとしても不思議ではありません。
一方で人間が物理的に動く必要があるような仕事がAI(+ロボット)に置き換わるにはまだ時間がかかるでしょう。ですからしばらくの間はブルーカラーの仕事は生き残るだろうということだと思います。
それではAIで代替できないブルーカラーの収入は上がるのでしょうか?多少はあると思いますが天井はそれほど高くないと私は思います。
たとえばエアコン設置作業の料金がエアコン本体の10倍の金額になるようなことをイメージすればそれがないことはわかると思います。つまりブルーカラービリオネアは単なる作業員が億万長者になれるという話ではなく、現場を知っているブルーカラーの経営者がビリオネアになれる可能性があるということですね。
ですが、あまり単純化してこれを考えてはいけません。
①消費者に収入がなくなれば社会全体は貧しくなる
②AIインフラ供給の安定性に関するリスクがある
上記二点は見逃してはならない懸念点です
ホワイトカラーはダメだーとみんながブルーカラーになだれ込んでも供給過多になり、仕事を失う人はやはり多いわけですから、総体としてみれば消費者は貧しくなります。そうなれば分配はうまくいきません。
またそうやって知的労働をAIに独占させたときに、AIの利用価格が上がり、結果的に人間の方が安かったということにならないと言えるのでしょうか?完全にホワイトカラーが絶滅したときにこうなるとかなり厳しいと思います。
特にAIインフラが外国から供給されている場合は、そのまま安全保障の問題になりかねません。ここはよく考えておかないといけないところです。



