生成AIの普及とベーシックインカムについて(デジタル主権の話)
昨今の生成AIの進化は目覚ましく、近い将来、本格的に人間が働かなくてもよい時代がやってくるかもしれません。人間が最低限の生活水準を維持するための生産はすべてAIと機械がやってくれるようになれば実現可能に思えます。
これまでの時代も機械化による生産性の向上は続いてきましたが、機械を動かす人間が働かなければ生産が滞るという状況で、人間が完全に労働から解放されるということは起きておらず、こういった状況ではベーシックインカムの導入は難しかったと考えています。
人間の労働力が必須の社会においてベーシックインカムが導入されれば、これまでよりも人は働かなくなるでしょう。それは人間が働くのを嫌うというネガティブな意味合いではなく、嫌なものは嫌と言えるようになるということです。
つまり総体として、企業は安定的な労働力を確保することが難しくなるでしょう。
こういった事情があるので、政府は国民を過剰に裕福にしないようバランスを整えてきたと私は考えています。
生産において人間の労働力を必要とする場合、それは安定して供給されなければなりません。もし1ヶ月の労働で1年暮らせる分の収入が得られるのであれば、労働者は1ヶ月働いて残りの11ヶ月を休むという生活ができることになります。そうなれば労働力は安定供給されなくなり、生産が滞ります。つまり社会がまわらなくなってしまう。
そう考えれば、労働者は1カ月働くと1カ月生活する分のお金が稼げて、翌月の生活費を稼ぐために働き続けるというサイクルが理想的です。税金なんかも一部そういった調整の役割を担っているかもしれないと個人的には想像したりもします。
なので政府は決して国民を貧困にしたいと考えているわけではなくて、社会全体が回るように生産を維持するという視点で動いているのだろうと思います。(なので企業に甘い。)
しかしこの構造はAIの進化によって大きく変わるかもしれません。
人間の労働力がなくても生活に必要な生産ができるとなれば、そもそも人間の労働力の安定供給はもう必要ではなくなる。であれば、国民にお金を配ってもよいということになる。
短絡的に考えればそういうことになります。しかし実際は、安全保障の観点から人間の労働力を完全に排除することは難しいかもしれません。
すべてをAIに依存した場合、もしそのAIが利用できなくなったときにすべてがダウンするからです。インフラとしてのリスクもそうだし、もしそのAIが海外のサービスであったとすれば、自国の生産をすべて海外に依存する構造が出来上がります。こうなると安全保障面で非常に危うい。
なので人間の労働力を完全に排除する判断を行うためには、自国でAIを立ち上げるというのが前提条件となるでしょう。それまでは人間の労働力を不安定にするような対応はしないと思います。
しかしながら技術的にはベーシックインカムが可能な段階にあるということは言えるだろうと考えています。
投稿者プロフィール
- 代表者
-
東海大学工学部を卒業後、東芝情報システム株式会社(旧グループ会社含む)に入社。半導体(SRAM)の開発チームにて、Unix環境でのPerlを用いた業務自動化プログラムの開発など、エンジニアとしての確かな基礎と緻密な論理的思考力を培う。
その後、東証上場企業である株式会社ザッパラスへ。Web・モバイルの最前線で、数多くのユーザーに愛されるコンテンツ制作業務に従事。ここで「ユーザー目線に立った魅力的なWebコンテンツの企画・制作ノウハウ」を深く学ぶ。
開発・システム側から見た「堅牢なロジック」と、制作・ユーザー側から見た「伝わるコンテンツ」の双方を実務で経験した強みを活かし、フリーランスとして独立。
現在は、ウイングアーク1st株式会社の「データのじかん」運営チームに参画するなど、大手・中小企業のWeb運営・開発パートナーとして活動。完全在宅でありながら、固定IPの完備や厳格なセキュリティポリシーの遵守を徹底し、企業のインフラや本番環境を安全に支える「チームの一員」として高い信頼を得ています。
見た目の美しさはもちろんのこと、内部の構造やWordPressのカスタマイズ、運用・セキュリティまでを見据えた、技術的バックボーンのある高品質なWebサイト・システム制作をワンストップでご提供しています。



