善意で無償提供する業務は予めそのことを明確に伝えないとトラブルになる

業務を請け負うにあたって、業務の一部を善意の範囲で無償で行うことがあるかと思います。

一般的な人間関係の範囲では善意をあまりわかりやすく示すのは押しづけがましく感じられることもありますが、仕事における善意はそれが善意で行う範囲であることを明確に示すべきだと思います。

自身の判断で実行したことにはすべて責任が伴います。たとえそれを無償で提供したとしても・・・です。

なぜならば、その無償で行った業務が結果的に先方にとって利益ではなく損害になる可能性もあるからです。無償であれば相手にいくら損害を負わせてもかまわない・・・とは当然なりませんから、そのリスクがあるということです。

ですから業務を無償で行う場合、無償で行う仕事に対して何かあれば責任を負うことを覚悟しなければならないということになります。その覚悟がない状態だと何かあったときにトラブルに発展する可能性がありますので、結果的に両者のためになりません。

また、発注側が本来含まれる業務と善意で行ってくれた業務を判別できない状態で進めてしまうとこれはまた問題です。受託側は”これは善意”と考えていても、発注側が”これも業務の範囲内”と考えていれば、受託側の善意に対して細かい修正を要望してくることになるでしょう。発注側は当然100%の仕事を希望しますから。

善意でやったことに対してさらなる業務が発生するとなれば受託側は困ってしまいますし、発注側は発注側でそんな中途半端にやられても・・・となるわけです。

善意を善意であると伝えることには少々抵抗があるかもしれませんが、結果的に起こりえるトラブルを考えれば、予めしっかりと線引きをしておくことが必要なのだと思います。

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