Web制作でリテイク回数を決める必要性について

Web制作でリテイク回数を決める意味は、制作者サイドの防御策(工数の大幅な超過を避ける)は勿論ありますがそれだけではありません。

リテイク回数に上限を設けることで依頼者側ができるだけ一回で修正内容をまとめようとしてくれるようになるため、制作物のクオリティが上がりやすいというメリットがあります。

リテイク回数に上限がない場合、依頼者によっては修正内容をまとめずに思いついたものからとりあえず変えてもらおうという進め方になってしまうため、部分的にあっちを変えこっちを変えしているうちに全体としてクオリティが下がってゆくということが起こりやすいのです。

ですから原則としてリテイク回数をしっかり設けた上である程度の細かい修正については臨機応変に対応するというスタイルがよいのではないかと思います。

ただ、いきなり出来上がったものを提出して修正は一回しか受け付けない・・・となるとこれは横暴なので、企画構成(無制限)、ワイヤーフレーム(無制限)、デザイン(リテイク1回)、コーディング(リテイク1回)と各段階でチェックポイントとリテイク回数を設けるのがよいと思います。

企画構成段階やワイヤーフレームは比較的修正は容易なのでこの段階では特にリテイク回数を決めずに納得いくものにする。そこまで決定したらデザイン、コーディング等重い作業にかかりここにはリテイク回数上限を設定し、この段階で企画構成やワイヤーフレームに戻る場合には追加料金とする(ウォーターフォールモデル)のがよいだろうと思います。

工程に分けて承認をもらうことで修正範囲は限定されるためお互いに安全です。

これから個人でWeb制作の仕事をしようという方は参考にして頂くとよいかと思います。

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