WordPress(ワードプレス)サイトリニューアルの難しさと注意点

備忘録も兼ねてワードプレスサイトリニューアル時の注意点について少し記載したいと思います。

リニューアルはリニューアル対象のサイトの規模や運営期間が大きければ大きいほど大変な作業になります。

これは単純にサイトのデータ量が多いこともそうですし、開発期間中にサイトの稼働を止めるという選択肢はまずありえませんので、本番サイトを稼働したまま裏側でリニューアルサイトを構築する必要が出てきます。

当然開発期間中の本番サイトは更新をされていきますので、開発期間が長引けば長引くほど本番サイトと開発サイトのコンテンツの差分が増えて、その差分を埋める作業が発生するということなります。

こういった事情で、サイトリニューアルは新規サイトの制作よりも責任重大で、骨の折れる仕事ということができます。(適切な進行管理ができるディレクターがいないと必ずトラブルが発生します)

そしてサイトリニューアルの中でも最も難易度が高いのが、ワードプレスをはじめとしたWebアプリケーションのリニューアルとなります。

Webアプリケーションのリニューアルには、フロントエンド(サイトの表側)だけでなくバックエンド(サイトの裏側)も関わってくるため、サーバーサイドのしくみにも精通したディレクターでないと適切な進行管理が難しいという事情があります。

ワードプレスはサイトをコピーするプラグインだったり、投稿データをエクスポート、インポートするプラグインも存在するため、比較的リニューアルはしやすいのですが、データ量が多く、運用が複雑なサイトでは差分反映作業はなかなか大変です。

通常ワードプレスサイトのリニューアルでは元サイトをコピーして作業が開始となりますが、コピー時点から下記のような差分が発生してゆきます。

●本番側

  • ・新規ページ追加
  • ・新規メディア追加
  • ・公開状態の変化
  • ・過去記事の修正

リニューアル(開発)側

  • ・新規ページ追加
  • ・新規メディア追加
  • ・テーマの編集

こんな形で両者に独自の変化が出てくることになります。

ワードプレスの情報はすべてデータベースというもので管理されていて、ひとつの投稿データには非常に複雑なデータの紐づけがされています。

投稿上で使われている画像、タクソノミー(カテゴリー)、公開状態、投稿ユーザー情報などなどですね。ですからデータベース上の該当記事のデータをピンポイントで移行したとしても正常に動いてくれるどころか、エラーの原因となってしまいます。

ですからこういったことを最初からクライアントに共有し、適切に管理してゆくディレクションがとても重要になってきます。

リニューアル案件を受ける際にはこういったことを十分考慮し、こういった責任を自分が負えるのかを考える必要がありますし、発注する側も過去に同様のリニューアル実績のある業者を選ばなければなりません。

受注だけしてあとは下請けに任せるといったスタイルは、リニューアル案件ではなかなかうまくいかないだろうと思います。

これからリニューアル案件を発注したい、受注したいという方はぜひ参考にしていただければと思います。

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tasan