大企業の弱点と中小企業の強み

中小企業が新規事業を企画する際、大企業と直接競合することを避けるというのは戦略上重要なことだろうと思います。

マーケティングの本なんかを読んでいても大企業が狙わないニッチなセグメントを狙うべき、なんてことが書かれていたりします。大企業というのは資本力があるため本気で参入してくれば勝ち目がないということです。

ある市場の中で大半のシェアは大企業が獲る、しかし万人受けを狙う大企業は生産性の関係で細かなセグメントに対する特化度は薄くなる、なので中小企業はそこのセグメントを拾うという発想かと思います。

これは大企業の弱点というよりは戦略の違いということになりますが、はたして大企業にも弱点と言えるようなものはあるのでしょうか?

あるとすれば、それは既に出来上がってしまっているビジネス構造や体制になるのではないかと思います。

市場は目まぐるしく変化しますが、その変化が大きければ大きいほど大企業の対応は遅れがちです。

意思決定プロセスや人事の複雑さ、取引先との関係(収益構造)などからスピーディな対応が難しいであろうことは容易に想像できます。

例えばですが飲食店からお金をもらうことで成り立つような収益構造の口コミサイトを運営している会社が、急にお客さんファーストの口コミサイトに方向転換しようとしてもそれはすぐには難しいということです。

このようにどんなに資本力があっても後から変えることが難しいという性質のものがあり、環境の変化によってこれは大きな弱みとなってしまう可能性があるということです。

よく”中小企業は小回りが利くのが強み”なんてことを耳にしますが、これを実際に強みとして実行できる(腑に落ちる)ためには漠然とした理解では難しいと思います。

それは、なんでもただスピーディにやればいいというわけではなくて、その初速の差が後に圧倒的な優位性に繋がるようなものでなければいけません。

この点をよく理解した上で、プロセスを設計し資源を割り当てることではじめて中小企業の小回りのよさが強みに転換できるのだろうと思うのです。

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