クライアントからの指摘は大抵正しいという話

今回はお若い開発者さん向けにちょっと会社員時代の失敗というか経験を踏まえた話をしてみたいと思います。

これは若い頃の自分も含めてなのですが、企業内のエンジニアというのはなまじ専門知識があるせいか、クライアントからの指摘に真剣に耳を傾けないようなところが見受けられます。エンジニアさんは自分のやったことが間違っているということをあまり認めたくはありませんし、自分がやったことには正当な理由があると考えたがります。

もちろんクライアントには開発の専門知識はありませんから実装に関する詳細な指摘はできません。しかしながらクライアントから何かしらの指摘が入った場合、大抵はクライアントの言っていることが正しいケースが非常に多いです。

それはなぜかと言えばクライアントが見ているのはエンドユーザーだからです。

エンドユーザーには細かい裏側の技術なんかは知ったことではなくてサービスそのものを見ています。ですからその目線に近いクライアントの指摘が正しいのはある意味当然なのです。

技術というのはあくまで手段であって目的でありません。どんなに専門知識を振りかざして技術的な議論を展開したところで、そのシステムがエンドユーザーに受け入れられなければ負けなのです。

自分の仕事にプライドを持つことは大事ですが、そのプライドの持ち方を間違えてはいけません。自分が間違ったことを認めたくないというのは健全なプライドではありません。(短期的な視点で物事を見るとそういう発想になりがちです)

誰だって完璧なんてことはありませんから、自分の能力におごることなく間違いは間違いと認めて、クライアントと同じゴールを見てベストな選択をしてゆくことこそプロの仕事だと思います。

間違いを認めなければその人はそこに立ち止まったままとなりますが、間違いを認めることができればその一歩先に進むことができます。人はそうして成長をしてゆくものだと考えます。

こういったところは独立するとだんだん身に染みてくるところではありますが、いま企業に勤めている若いエンジニアさんも「クライアントからの指摘は大抵正しい」という考えを常に頭に置いておくとよりよい提案ができるようになるのではないかと思います。