Webアプリケーション開発を外注する際の注意点
今回はWebアプリケーション開発を外注する際の注意点というところで思うところを書いてみたいと思います。
まずWebアプリケーション開発を外注する際の選択肢としては大きく分けて以下のふたつがあるかと思います。
- ①開発会社に発注する
- ②フリーランスエンジニアに発注する
では、このふたつのいずれに外注するのがよいのでしょうか?それぞれのメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
開発会社に発注するメリット・デメリット
メリット
- ・要件定義や設計から対応してもらえる
- ・見積もりが正確
- ・幅広い業務に対応できる
- ・仕様さえ固まれば開発が早い
- ・信頼性(セキュリティ・秘密保持等)が高い
デメリット
- ・費用が高い
- ・変更に弱い
フリーランスに発注するメリット・デメリット
メリット
- ・費用が安い
デメリット
- ・仕様が固まっていないと対応できない
- ・見積もりが雑
- ・対応できる業務範囲が狭い
- ・開発期間が長い
- ・信頼性が低い
それぞれのメリット、デメリットは主にこんなところになるかと思います。
結論から言いますと、自身で開発のディレクションができたり、社内やパートナーに開発のディレクションができる人間がいない場合にフリーランスに開発を発注することはかなりリスクが高いと思います。
そもそも要件定義ができていない状態では見積もりをとること自体が難しく、発注に至らないというケースも多いでしょう。また、蓋を開けてみれば再委託をしていて再委託先とのトラブルでプロジェクトが頓挫してしまうといったことだってありえます。つまりフリーランスに開発を依頼するのはかなり難易度が高いということになります。
どうしてもフリーランスに開発を依頼する場合は最低限以下の点を予め確認すべきです。
- ・再委託の有無
- ・再委託先の情報
- ・業務委託契約書の締結について
そしてお勧めのフリーランスの開発依頼方法としては以下となります。
- ①フリーランスAに上流工程(要件定義、設計、ディレクション)を依頼する
- ②フリーランスA経由でフリーランスBに下流工程(制作)を依頼する
この場合、フリーランスAは上流工程を固定費で担当するため実制作に関しては利害が発生しません。つまり発注側の視点で立ち回ることができます。
上流工程が完了しているのでフリーランスBは正確に見積もりを行うことができますし、やりとりする相手がエンジニアなのでごまかしはききません。フリーランスAが制作物の品質管理をするので安心です。
ですので、フリーランスに開発を依頼する場合は、まずディレクションを行う開発者を味方につけるのがよい方法だと思います。
それでなければ多少費用が高くなってもちゃんとした開発会社に発注をするのが安心だと思います。