副業で仕事を受けるときの見積もりの作り方について
はじめて副業で仕事を請け負うとき、見積もりをどこまで細かく作るかというのは悩ましいところです。
見積もりはできるだけ詳細で精度が高い方がよさそうに思いますが、見積もり時の作業項目を細かく分解すればするほど、見積もり作成そのものに要する工数は増えてゆきます。
例えばホームページ制作の見積もりを出す際に、そのページに記載するテキストの文字数、使うバナーの数や画像内に配置する要素などをすべて洗い出すとなると、見積もりを出す前にもう作ってしまわないとならないということになってしまいます。
できるだけ細かく伝えたいという真面目さは素晴らしいのですが、見積もりの精度には限界があるということを受け入れなければなりません。
必要となる見積もりの精度は、依頼者との信頼関係に大きく依存しているように思います。
これは極端な話ですが、何年も仕事をさせてもらっているような信頼関係のある依頼者の場合には、
- 依頼者:「~のホームページを作ってほしい。」
- 自分:「わかりました。では、5万円でどうですか?」
- 依頼者:「OKです。~の項目名でご請求ください。」
といったやりとりで成立するケースだってあります。
つまり、見積もり方法は依頼者に合わせて考えるべきものということが言えるかと思います。
はじめて見積もりを作るときは、その業界の通例に従って作るのがよいでしょう。
例えば、ホームページ制作の場合は、ホームページ制作会社の料金ページを見て、どういった項目分けをしているか確認し参考にすればよいでしょう。
料金については、相場を意識することも大事ですが、基本的には自分の時間単価を決めて値付けするのがよいと思います。
なぜなら、そこには必ず”譲れないライン”が存在するはずだからです。
例えば、1ページの制作に5時間かかるとして、これを500円で受けるでしょうか?時給100円なら請け負わない方がいいと思いませんか?
ですから、まずは自分の時間単価(これなら積極的に働けるというライン)を決めて、その後に各項目にかかるざっくりした工数を出し、時間単価×工数で見積もりを算出するのが無難です。
仕事を受注すること自体を目的としてしまうと、できるだけ安くしようとしてしまいがちですが、安請け合いは両者にとってよい結果にはなりません。
仕事を請け負えば、当然依頼者からいろいろな注文が出てきますが、そんなときに「こんな安い料金でやっているのに・・・」なんて思うようではよい仕事はできませんし、信頼関係を築くことはできません。
ですから、仕事を受けることを目的にせずに、できるだけ献身的に依頼者に協力できるような料金で見積もりを作るべきだろうと思います。