クラウドソーシングにおける仕事の選び方
元請けか二次請けか
今回は、これからクラウドソーシングサービスで仕事を始めようと思っている人、また、クラウドソーシングサービスで仕事を請け負うことに疲れきってしまった人に向けて、クラウドソーシングサービスにおける仕事の選び方について少しお話をしてみたいと思います。
クラウドソーシングサービスで仕事を請け負うときに、必ず意識した方がよい視点に、”元請けか二次請けか?”があります。
元請けはそのサービスを最終的に利用するのが発注者自身であるようなケースで、二次請けは最終顧客から請け負った業務の一部、または、全部を外注しているようなケースです。
以下、それぞれの特徴を見てゆきましょう。
元請けと二次請けの仕事の特徴
元請け
- ・料金の交渉ができる
- ・直接要件を確認できる
- ・スケジュールを調整できる
- ・やりとりがスムーズ
元請けの場合は、いろいろな面で直接交渉ができるため、責任は重いですが、比較的仕事がスムーズに進む場合が多いと思います。
二次請け
- ・報酬が安い
- ・要件が曖昧
- ・確認に時間がかかる
- ・納期が厳しい
- ・手離れが悪い
二次請けは、多くの場合、仲介マージンが発生しますので、報酬は少なくなります。
クラウドソーシングサービス自体も仲介ですので、仲介料としては、クラウドソーシングサービスと仲介業者のダブルで抜かれることになります。
また、仲介業者がしっかりしていない場合は、対応中や検収時にトラブルが発生する場合もあるので注意が必要です。
このように、仕事を受注するのであれば元請けが理想的なわけですが、残念ながらクラウドソーシングサービスにおいて元請けの仕事というのはそれほど多くないと思います。
多くの場合は、信用と集客力のある会社が仕事を請け負って、自社で対応をしきれないか、対応する能力のない案件を外注するという流れになると思います。
ですから、仕事を受けるにあたっては、こういった制作会社の信用について調べることは、トラブルを避ける上で重要だと思います。
クラウドソーシング内の三次請けに要注意
一方で、特に注意をしなければならないのは、クラウドソーシング内での三次請けです。
例えばですが、クラウドソーシング内で記事制作を受注している人が、同じクラウドソーシング内の自分より安く出品している記事制作者に仕事を発注するといったケースです。
これは言うなれば人材のせどりです。なんの能力もない人間が仕事を受注し、それを安くで丸投げして差額を得るわけですね。
通常であれば倫理的に抵抗を感じると思いますが、実際にこういったことをやる人がいることを忘れてはいけません。
非常に短絡的な発想ですよね。
1文字0.1円で記事制作をする人がいたら、1文字0.2円で受注してその人に記事制作を丸投げすれば何もせずに稼げるわけです。
つまり、単価を安くすればするほどこういった業者と接触する機会が増えるという悪循環が生まれることになります。
ですので、依頼が来た際は、まず、元請けか、二次請けか、三次請けか・・・という点を確認するのがよいでしょう。
依頼者の情報を必ず調べましょう。
依頼者が出品者であるような場合でも、サイト制作を請け負っていて記事制作を外注しているような場合は、まだよいと思います。
ただ、記事制作を請け負っている人が記事制作を依頼してくるようなケースは要注意です。
自力での集客の必要性
もし元請けの案件を増やしたいのであれば、どこかでクラウドソーシングサービス依存を脱却して、自力で集客できるメディアを構築すべきです。
クラウドソーシングサービス経由の仕事をしながらも、並行して自身のホームページを育ててゆくとよいでしょう。
自然検索やリスティング広告から流入する顧客は、クラウドソーシングサービスよりも元請け率が高いと思います。
自分だけの集客媒体を作りたい、そんな方は是非ご相談ください。