ココナラビギナーが知っておくべきトラブル予防策まとめ

今回はココナラで出品をはじめた方に向けて、知っておくと役立つと思われるトラブル予防対策についてまとめてみました。

ココナラの魅力

ココナラはクラウドソーシングサービスのひとつでオンラインで自分のスキルを販売することができます。

従来の発注者が受注者を探して仕事を依頼するような方式ではなく、受注者側がサービスを出品して購入してもらうことができるのが大きな特徴だったと思います。

従来の発注者側がイニシアチブを持つスタイルのクラウドソーシングサービスには以下のような特徴があります。

従来のクラウドソーシングサービスのデメリット

  • ・下請け案件が多い
  • ・単価が安い
  • ・納期が厳しい
  • ・見積りに時間をとられる

これらの特徴は、一人で活動するフリーランスはもちろん、作業時間の確保に融通の効かない副業者には大きな参入障壁となっていました。しかし当時ココナラが取り入れた「出品」というしくみはこういった参入障壁を取り払うものとなりました。

サービスを定型化することで見積り時間をかなり節約することができますし、発注者側は要件をまとめなくてもサービス内容を見て購入するかしないかを判断すればよいので、これまでクラウドソーシングサービスの利用に敷居が高かった層が参入する結果となりました。

しかしながらこの手軽さと同一アカウントで出品・発注のどちらもできるしくみはトラブルの要因になることもあります。

出品の中にはウェブサイトの被リンクを量産するサービス等、購入者に不利益をもたらす可能性の高い出品も多く見受けられましたし、一見発注者と思われるコンタクトが実は競合出品者であることもあります。

これからココナラをはじめる方はこういった注意点についてもあらかじめ認識しておくとよいかと思います。

ココナラにおけるトラブル予防策

それでは次にココナラでサービスを出品する上でできるだけトラブルを避けるための予防策についてまとめてみたいと思います。

(1)購入前にDMで要件を聞くこと

購入されてから要件や納期を聞いて対応ができない場合キャンセル対応をしなければならなくなります。

キャンセルが多くなると評価にも響いてくることが予想されますので、必ず受注をする上で必要な情報を予めDM(ダイレクトメッセージ)でヒアリングするようにしましょう。

「購入にあたってのお願い」のところに目立つように記載を加えることをお勧めします。

(2)正式な回答を送る基準を明記する

ココナラにおける「正式な回答」とは、要は納品完了を意味する用語で、この正式な回答を送ることで案件がクローズされ対価が支払われることになります。

しかしながら、サービスが購入されてある程度成果物が出来上がってきている状態で購入者と音信不通になるケースがあります。

こういったケースで頭を悩ますのがキャンセルすべきか否かです。

ココナラのトークルームは購入から3カ月間で強制的にクローズとなりますが、納品していない状況で対価を得るとなると後に返金トラブルに発展する恐れもあります。

ですから、サービスページには必ずこういったケースを想定して、どこまでであればキャンセル対応をするかの線引きについて明記しておくことをお勧めします。

私の場合は、成果物が5割以上できている状態で連絡がとれない状態になった場合はキャンセル(返金)しない旨を記載しています。

通常であればこの制約があることで困る購入者というのは存在しないはずです。

(3)コンタクト相手のプロフィールや詳細を調べる

たまに要件を伝えることもなく、唐突に実績を見せてくださいとか、まず構成をまとめてもらって購入はそれから検討したいといったダイレクトメッセージがくることがあります。

例えば、

ランディングページを作成したいが、過去にいい結果を出した実績があればそのページのURLと具体的な内容について教えてほしい。

とこんな具合に来るわけですね。

具体的な要件が不明のためこの方のプロフィールページを見てみると、同じランディングページ制作サービスを出品しており、しかもココナラランクも下、購入実績もないのです。

こういった場合に考えられるのは以下のいずれかになると思います。

  • ・サービスを売る秘訣を聞き出したい
  • ・聞き出した実績を自分の実績として紹介したい(DMベースで使用)

もし人気のサービスでオーバーフローしている状態であれば、外注しよう(ココナラで受けた案件をココナラ内で回すというのは関心しませんが・・・)ということもあるかもしれませんが、そもそも実績の乏しい出品者であればこの可能性は少ないでしょう。

制作会社が独自に受注した案件をココナラで外注するようなケースもあるかと思いますが、こういった場合まともな制作会社であればその旨を伝えますし、独自集客ができていて外注が必要になっている状況ならば、ココナラで類似のサービスを出品することは考えづらいだろうと思います。(手数料もかなり抜かれますから)

ですから、要件の曖昧な問合せがきた場合は、まず相手のプロフィールと出品状況を確認するようにしてください。

ココナラ初心者のうちはなかなかこういった切り分けを行う必要性に気づくことができませんが、トラブルを避けるためには非常に有効です。

ちなみに私の場合は、類似サービスの出品者にはサービスを提供しない旨ポリシーを明確にしておりますので、このポリシーをもとにお断りするようにしています。

(4)問題のあったユーザーはどんどんブロックする

問題のあったユーザーをブロックすることは生産性を上げるためにとても重要なことです。

数年前にトラブルのあった相手から再度連絡があった場合、すぐには気づくことができずまた無駄なやりとりをしてしまうかもしれません。

優良な顧客のみをフィルタリングしてゆくことは大変重要で、このようにしてできた顧客リストは非常に大きな価値があります。

そうやって生産性が上がり、仕事の質も向上してゆくのです。

相手をブロックするのは気がひけると思いますが、ココナラでビジネスをしてゆく上では必要な対応でもあります。

(5)安売りせずサービス品質を上げる

サービスを一般的な相場よりもかなり安く設定した場合、中抜きする仲介業者にとって魅力が増しますので厄介な案件が増えてくることが予想されます。

例えばですが、ココナラ内で5000円で記事作成を請け負っている出品者Aと1000円で記事作成を請け負っている出品者Bがいるとします。

この場合、もし出品者Aが受注後に出品者Bへ丸投げすれば楽して差額の4000円を搾取することが可能となります。

しかしながら、もし出品者Bが4500円でサービスを出品していれば差額(利益)が500円のため出品者Aの搾取対象にはなりにくいということです。

安売りをする場合は自身のスキルアップを最優先にしたいなど明確な意図のある場合だけにすることをお勧めします。

基本的には価格を下げるのではなく、サービスの品質を上げることに注力した方がよいです。

価格を下げ始めると労働生産性が下がり続けますので疲弊する一方となります。

まずは自分がこれなら積極的に仕事をしたいと思える金額を設定し、その金額で売れる付加価値を設計するのがよいでしょう。でないとそもそも継続ができないですから。

(6)主観的だったり具体性の乏しい案件は避ける

依頼内容が主観的だったり具体性の乏しい案件は事前にゴールを明確にして共有するか、それが難しければ避けた方がよいでしょう。

例えば構成をまとめて提案した際に、「思っているのと違う」と回答があり、どこが違うか尋ねると「素人なのでわからない」「それはプロに任せる」、どんなものがよいか尋ねると「よいものにしてほしい」「成果を出せるものにしてほしい」「成果が出るならなんでもいい」といった漠然とした回答が返ってきて要所要所で明確な意思決定を避けるといったケースがあります。

こういった依頼者とのやりとりは一向に収束することはありません。

ユーザーが求めているものは調査でわかっても依頼者が主観的に求めているものは伝えてくれなければわかりません。こちらの提案に不満がある場合には具体的な修正内容を伝えてくれなければそれ以上前に進めることは困難です。

こういったタイプの依頼者は「プロたるものは・・・」といった議論が好きな傾向がありますが、むしろプロであればあるほどクライアントやユーザーを置き去りにして勝手に制作を進めるようなことはしないはずです。

依頼者本人以上に事業を理解している人はいないわけですから、その依頼者本人が何を作りたいかわからない場合、いくら制作のプロであってもよい成果物を作り上げることはできません。

こういった場合は時間を浪費する上、関係性が悪くなり無益な攻防を繰り広げる結果となる場合がありますので早めに辞退するのが得策です。

※クラウドソーシングには一般的な会社には相手にされずに流れ着いたような問題ありの依頼者も一定数存在します。

(7)ココナラ外部での直接のやりとりは避ける

ココナラでの取引に慣れていなかったりするクライアントの場合、ココナラ外でのやりとりを希望してくる場合がありますがこれは避けた方が無難です。

ココナラで決済を行ってトークルームだけ開設し、あとのやりとりを外部(メール、チャットワーク、ライン等)で行う場合、もしトラブルが起きてもココナラ側は外部でやりとりをした箇所については一切介入することができません。

例えば、納品後に先方が音信不通になってしまったり、最初の依頼要件と話しが違う等となった場合でも、ココナラのトークルーム内にはその証拠は残っていませんからココナラはこの部分について一切介入することはできません。

ココナラの規約内で取引を行う以上は、ココナラのプラットフォーム上ですべてのやりとりをした方が余計なトラブルに巻き込まれる可能性は低いということです。

まとめ

いかがでしたか?実際にココナラでなんらかのトラブルが発生したときは、ココナラの運営に相談すると親切にこたえてくれますので利用するとよいでしょう。

私はココナラで行う仕事は自由に目いっぱい楽しむのがよいと思いますので、直感的に嫌な仕事があれば断ってもいいと思います。

嫌な仕事を続けるよりも、楽しいと思える仕事を続ける方が圧倒的に成長できると考えるからです。

ココナラではどんなサービスでも出品できます。”もしかしたらこんなサービスがニーズがあるんじゃないか”と思ったらすぐに出品してみればいいでしょう。

自分の頭を使って作ったサービスが売れたときの感動は大変大きなものです。

やらなきゃいけない仕事ではなく、やりたい仕事をココナラでは追求してゆくといいんじゃないかなと個人的には考えています。

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