SEO対策を依頼するときにサイト運営者が知っておくべき予備知識

今回は、ウェブサイト運営者がSEO対策を依頼する際に、予めもっておくべき心構えについて考えてみたいと思います。

ウェブサイト運営者にとって、SEO対策というのは先行投資であり、成功の保証のないものに対して大きなコスト(外注費やコンテンツ制作時間)を費やさなければならない、勇気のいる選択です。

このようにリスクを含んだSEO対策を行うには、事前にしっかりとした心構えをもっておく必要があります。

それでは、まずはじめに、SEO対策にはどんなものがあるのか、ざっくりととらえてゆきましょう。
 

SEOにおけるふたつの対策法

まず、SEO対策には大きくふたつの方法があります。

  • ・内部対策
  • ・外部対策

「内部対策」というのは、ウェブサイトの中身を改善する対策で、主にはサイト構成やコンテンツの最適化です。

一方、「外部対策」は、良質な他サイトから被リンクをもらうといった対策となります。

内部対策と外部対策のバランスは難しいところですが、基本的には「内部対策」が根本的な対策であると考えるのがよいだろうと思います。

なぜなら、魅力のないウェブサイトにどんなに被リンクを集めても、継続的な効果は期待できないからです。
 

外部対策に潜むリスク

外部対策には、何か問題が起きた際に、運営者自身でそれをコントロールするのが難しいというリスクがあります。

過去によく聞いたのが、ウェブサイトの順位を上げたくて業者に大量の被リンク獲得を依頼し、一時は順位が上がったものの、あるときから一気に圏外に飛んだという事例です。

これは、SEO業者の方でリンクを貼ったサイトの質が著しく悪く(アダルトサイトや中身のないサイト等)、Googleのアップデートによってそれがマイナス評価となった影響によるものと考えられます。

こういったリンクが何万と設置されてしまった場合、そのすべての運営者に連絡をとってリンクを外してもらうということは現実的には難しいでしょう。

地道にリンク否認をしてゆくか、もしくは、ドメインを一新して新たにやり直すかという選択に迫られることになります。

そう考えるとぞっとしますよね。

本当によいサイトであれば、自然と被リンクが集まるようになるため、結局はよいサイトを作ること、つまり、内部対策が重要なのです。
 

内部対策において重要な要素

SEO対策を行う場合、まずは内部対策、つまりサイトの品質を向上させることが第一です。

では、サイトの品質とはなんでしょうか?

これは、正しいコーディングやSSL対応、モバイルユーザビリティなど、すべてのサイトに共通する大前提の部分と、サイトに固有の部分のふたつがあります。

前者についてはここでは割愛をさせて頂いて、後者のサイトに固有の部分についてお話したいと思います。

このサイトに固有の部分というのは、つまるところ、対策(検索)キーワードとなります。

対策する検索キーワードによって異なる要素は主に以下であると考えます。

  • ①月間検索回数
  • ②競合ページの多さ
  • ③検索ユーザーのニーズ
  • ④カテゴリーの特性

つまり、検索キーワードごとにこういった要素を分析して、最適なサイトを作っていかないければならないのです。

以下に各要素について簡単な解説をさせて頂きます。

①月間検索回数

月間検索回数は、Googleのキーワードプランナーというツールで確認することができますが、これはGoogleでそのキーワードが検索された回数です。

つまり、月間検索回数が多いキーワードほど、上位に上がれば多くのアクセスが来るだろうということになります。
 

②競合ページの多さ

競合ページの多さは、そのキーワードで検索した検索結果のページ数や、そのページの質となります。

質の高い競合ページが多ければ多いほど、そのキーワードで上位を獲得する難易度が高くなるということです。

もし、こういった難易度の高いキーワードを狙うのであれば、競合を打ち負かす規模の良質なサイトを作る覚悟をしなければなりません。

それは、つまり、それだけの労力や費用、時間がかかるということになります。
 

③検索ユーザーのニーズ

検索キーワードには、それを検索したユーザーのニーズが含まれています。

これが最も顕著に現れる数値が「クリック率」になるかと思います。

検索エンジンは、ある検索キーワードに対して、最も需要の高いページを上位に持ってくる傾向にあるため、コンテンツがニーズにマッチしているかというのは非常に重要です。

ですから、どんなに競合ページよりもコンテンツボリュームを増やしても、それが検索ユーザーのニーズにあったものでなければ上位を狙うことは難しいのです。
 

④カテゴリーの特性

一方で、どんなに検索ニーズにあった良質なコンテンツを充実させても、順位が上がらない場合があります。

これはカテゴリーの特性の問題です。

最も顕著であるのが、「医療カテゴリー」ですが、一般のサイトが医療関連のキーワードでどんなにコンテンツを充実させても、順位を上げることは難しい傾向にあります。

これはGoogleが医療関連のキーワードは、医療機関や医師の公式サイトを重要視するようにしているからです。

医療関連の情報は、誤った情報が伝わった場合に、閲覧者の人生に深刻な影響を与えることが予想されますから、そういった面での規制と考えられます。

そして、これは医療カテゴリー以外にも少なからず存在するだろうと思われます。
 

これらが、SEO対策を行う上での「サイトの品質」の重要な要素であり、こういった面を考慮せずに対策を行っても、効率的に順位を上げることはできないということになります。
 

SEO対策は長期的な視点で考える

SEO対策を行う上で、短期的な視点で対策を行うと、後々になってマイナス影響が出てくることが考えられます。

ひとつひとつのGoogleのアップデートに反応して対策を行うのではなく、Googleの基本的な方針を理解した上で、根本的な対策をすべきです。

Googleの基本的な方針とは、検索ユーザーにより有益な情報を提供することにあります。

Googleとしても、ユーザーが求めない価値のないページを上位に出る状態にしているのは、好ましい状態ではないことは明らかですから、ユーザーが求めるコンテンツをしっかり作ってゆけば、長期的に見ればGoogleはそのサイトを評価するはずです。

順位が下がったとき、上位サイトを参考にすることは大切ですが、それをそのまま真似するのではなく、そのサイトが評価される要因をしっかりと見極めた上で取り入れるべきです。
 

SEO対策とはプランを売る仕事

ここからはSEO対策を外注する場合、また、請け負う場合の心構えについて、私たちの考え方を紹介させて頂きます。

基本的に、SEO対策に絶対はありません。

それは、SEO対策を行う主体がGoogleでもYahooでもないからです。

私たちは、検索エンジンのロジックを正確に知ることはできませんから、どうしても「想定」で事を進めるよりほかはありません。

つまり、SEO対策において、成果を保証することは難しいですし、もしSEO業者がそのような触れ込みで営業をするのであれば不誠実だろうと考えます。

私たちは、SEO対策というのは、プランを売る仕事だと思っています。

これまでの経験や知識をもとに現状を調査・分析し、そこから最良と思われる戦略を立て、プランとして具体化する、そしてそのプランを買ってもらうのです。

発注側は成果の確証のないものを購入するリスクを負うわけですから、できる限り具体的なプランを示して、リスクをとる判断ができる材料を提供するというのが、SEO対策業者の責任だろうと考えます。

そして、発注側は、具体的な対策内容が理解できないままSEO対策を任せることは絶対に避けるべきでしょう。
 

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