Facebookとメタバース事業の親和性について

旧Facebook社のメタバース事業への転向は有識者の間でも賛否両論あると思います。

しかしながら、実名制が特徴であるFacebookとVR(Oculus Quest)はとても相性がよいのではないかと考えています。

仮想空間であるメタバースは実は1990年代から存在していた技術です。

当時はWorld Wide Web Consortium(W3C)という団体がWeb3Dを提唱しており、ウェブ上に三次元世界を構築するVRML・X3Dといった規格のマークアップ言語がありました。

サービスとしても有名どころでは「セカンドライフ」や、国産では「splume」「meet me」「球根チャット」などがありました。

しかしながらこれらの仮想空間は(少なくとも日本では)それほど定着せずに終わったというのが率直な感想です。

仮想空間サービスが定着しなかった理由について私的な考えを述べると、”モニター上に映し出される3D空間内でやるべきことがない”ということです。

ゲームであれば3Dである意味があるのですが、目的のない3D空間を提供されてそこで他の人とおしゃべりできる・・・というだけではあまり意味がありません。おしゃべりするだけであればチャットで十分なので、仲良くなれば直接チャットでやりとりをするようになります。

Eコマースについても3Dで商品を見たい需要はジャンルが非常に限られてしまいます。

つまり結局のところ、情報を伝達するには二次元の方が効率がよかったということだと思います。

ただ以下の条件がそろったときに私は仮想空間が定着するようになるのではないかと考えています。

  • ・VRヘッドセットの普及
  • ・実名制のコミュニティ
  • ・生産活動での利用(ビジネス・教育・クリエイティブ)

Oculus Questのように仮想空間を現実の視点で閲覧できて、手の操作もできるとなると仮想空間による情報の意義は大きく変わってきます。しかし、消費活動(エンタメ含む)で言えば過去の仮想空間と事情は大きく変わらず、必ずしもVRである必要性はないという結論に至ると思います。(疲れますからね)

そこで注目しているのが、VRのビジネス利用です。バーチャルデスクトップやオンライン会議など、クリエティブ方面でのVR活用には実際に利用のメリットがあります。

つまりメタバースが今後定着するとすれば、その起点となるのは消費活動ではなく生産活動であろうと思うのです。

とすればFacebookのような実名制の高いサービスのリソースはかなり活きてくるだろうと考えます。

※一方で匿名性の高いTwitterとVRChatは相性はよいと思いますが、この場合利用は一部のマニアの域を出ないだろうと思います。

ビジネス上VRの活用が有益となれば、飽きる飽きないの問題ではないので定着してゆくでしょうし、定着してゆけばそこからだんだんと消費者利用も増えてくるだろうと思います。

Meta社のリリースしているアプリやアバター仕様などを見ても、ビジネス利用を想定したコミュニケーションに力を入れているように感じますし、これからの展開が非常に楽しみです。

タドワークスとしても早い段階でVRのビジネス活用を模索してゆきたいと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です