SEO戦略はマウントの取り合い
SEOを中心としたウェブ戦略について考えるときに私たちはよく「マウントを取る」なんていう言葉を使いますが、基本的にSEO戦略はマウントの取り合いになる傾向があります。
試しに「ホームページ制作 松戸市」で検索してみてください。「比較biz」というウェブサイトの松戸エリアのページが出てくるかと思います。(現時点ではその下にタドワークスで作ったまとめページがあります)
実際に松戸市で営業しているホームページ制作会社ではなく、こういった情報サイトが一番上に出てくるわけです。
そうすると当然アクセスはそこに集中をしますね。
するとどうなるでしょうか?新規顧客はこのサイトのフィルターを通してホームページ制作会社を見ることになります。
つまりこのサイトが業界に対して影響力を獲得することになります。
その上で、一括見積やキャッシュバックなど利用者がこのサイトを経由するメリットを作り出して一次集客を牛耳れば、仲介手数料モデルの出来上がりです。
比較サイトに関する記事でも紹介しましたが、検索ユーザーというのは情報の比較検討をしたいと思っていますから、客観的に複数の情報を取り扱っているページというのは必然的にSEOに強くなります。
そこを利用してマウントを取るわけです。
※この理屈からゆくとホームページ制作会社の一括見積サービスの需要が増えたら今度は”ホームページ制作一括見積サイトを比較”というサイトを作ればその上を取れる可能性がありますね(笑)
さて、こういった情報サイトが本当に利用者や業界にとって有用であればよいのですが、残念ながらマネタイズをしてゆくにつれて情報のバランスが崩れてゆきます。
こういった仲介モデルのサービスは本当にその制作会社がよいか悪いか以前に、自分たちの利益になる会社を紹介したがりますからね。
結果的に利用者のためにもならないし、手数料モデルで業界を圧迫するようになってしまう傾向にあります。
この間食べログの評価の公平性が問題になりましたが、まさにそういうことが起こってくるわけです。
この現象はどの業界でもあるのですが、クライアントさんの中にもこういったポータルサイト依存(手数料が高かったり)を脱したいということでタドワークスに相談が来ることがあります。
タドワークスとしては結果的に自社しかハッピーにならないようなビジネス構造があまり好きではないので、このような状況に陥っているクライアントさんから依頼があれば遠慮なく仕掛けてゆくことになります。
※以下サービスなんかはそういった用途で利用頂くことが多いです。
サテライトサイト/オウンドメディア制作代行サービス
タドワークスではデモンストレーションの一環として、「ホームページ制作 松戸市」といったエリアキーワードでまとめページを公開していますが、本記事執筆時点では既に2位ほどに来ていますね。
トップページは10位以内にも入らないにも関わらずこのページが2位に来ているわけですからその戦略の効果は言わずもがなですよね。
松戸の一制作会社としては後発ですし運営期間も短いのでドメイン力もそれほど強くないわけですが、こういった切り口で攻めれば上位を取れるわけです。
(もちろんポリシー上タドワークス主体で手数料モデルをやるつもりはありません)
今回はマウントをとってゆくというSEO戦略の手法のひとつを紹介しましたが、是非多くの事業者様にこういったことを知ってほしいと思います。
最初メール営業で集客できますよという話がきて、一度乗っかるとだんだん依存体質になって抜けられなくなる・・・こういった事業者さんはよくいらっしゃいます。
「もっと御社のページを充実させると集客力が上がります」と言われ頑張ってページを充実させると自社名で検索したときに自社のホームページよりもそのサイトのページが上に来てしまう・・・。
本来自社名で検索してくれるユーザーさんは仲介の必要がないにも関わらず、そこからも手数料を抜かれる構造になってゆく・・・非常に面白くないですよね。
事業者様には是非こういったネット戦略の裏側についても知識を得てほしいと思います。
こういったネットリテラシーを身につけることで正しいネット戦略を立案できるようになると思います。
ただ、理念や大きな目的をもったスタートアップ企業が、サービスを大きくするための1ステップとしてこういった戦略を活用することはタドワークスはありだと考えています。